坂下の花馬まつり
平安時代末期の信濃源氏の武将・木曽義仲(源頼朝の従兄弟)は、信州宮ノ越で幼少年期を送っており、日頃より坂下神社を参拝し祈願しておりました。
後に挙兵し、平家追討を果たした義仲は、寿永三年(1184年)に帝より征東大将軍の官位を賜りました。
この知らせが坂下に伝わると三郷(下組、合郷組、町組)の人々は歓喜してこれを祝い、幣をつけた矢を下組の馬の鞍に立て村中の代官、庄屋、組頭をはじめ村人が総出で行列をつくり音曲を奏でて神社を参拝し、義仲公の戦勝を報告しました。
これが「花馬祭り」の始まりと伝えられており、今でも祭りの前日には当時と同じように下組の馬一頭が坂下神社に参拝します。
花馬祭りは、当初は戦勝祝いでしたが、いつの頃からか農民の五穀豊穣を願う祭りに発展し、馬の鞍につける幣も花串になりましたが、現在でも地域を挙げての祭りを行っています。
坂下葉沼保存会では、旧坂下町全戸が保存会費を拠出し、歴史ある伝統を次世代に継承しております。
タイムスケジュール <小雨決行>
- 子供百人踊り・みこし総練り
- その他 坂下駅前・・・・・正午より
- 花馬行列 坂下駅前発・・・・午後二時十分
- 花奪り 坂下神社境内・・・午後二時四十分
- 一石投餅 坂下神社境内・・・花奪り後
花馬ギャラリー
花串
4尺0寸・・・(約1.21m) 200本(巾7mm 肉厚2.5mm)
3尺5寸・・・(約1.06m) 200本
馬一頭につき花串を400本(古くは365本)飾ります。
花串の花の色は農作物を表しています。
金色→稲穂 銀色→麦 赤色→人参 白色→大根 黄色→大豆 紫色→小豆 青色→菜 緑色→菜
花馬行列経路図
各組を出発した花馬は坂下駅に集合し、花馬行列をつくり坂下神社に奉納します。
※各組から坂下駅前への経路は馬元自治会により多少異なります。
下組馬元自治会・・・◎上外・中外・下外 ◎西芳寺・握 ◎高部
合郷組馬元自治会・・◎矢斑 ◎赤田・樺の木 ◎大門 ◎時鐘
町組馬元自治会・・・◎相沢 ◎新田 ◎松源地 ◎中之垣外