坂下の花馬まつり
【坂下の花馬まつり2024】は2024年10月13日(日)に開催いたします。(小雨決行)
坂下花馬祭りの歴史
平安時代末期の信濃源氏の武将・木曽義仲(源頼朝の従兄弟)は、信州宮ノ越で幼少年期を送っており、日頃より坂下神社を参拝し祈願しておりました。
後に挙兵し、平家追討を果たした義仲は、寿永三年(1184年)に帝より征東大将軍の官位を賜りました。
この知らせが坂下に伝わると三郷(下組、合郷組、町組)の人々は歓喜してこれを祝い、幣をつけた矢を下組の馬の鞍に立て村中の代官、庄屋、組頭をはじめ村人が総出で行列をつくり音曲を奏でて神社を参拝し、義仲公の戦勝を報告しました。
これが「花馬祭り」の始まりと伝えられており、今でも祭りの前日には当時と同じように下組の馬一頭が坂下神社に参拝します。
花馬祭りは、当初は戦勝祝いでしたが、いつの頃からか農民の五穀豊穣を願う祭りに発展し、馬の鞍につける幣も花串になりましたが、現在でも地域を挙げての祭りを行っています。
坂下花馬保存会では、旧坂下町全戸が保存会費を拠出し、歴史ある伝統を次世代に継承しております。
映像で見る花馬祭り
2024年 花馬祭り
花串
4尺0寸・・・(約1.21m) 200本(巾7mm 肉厚2.5mm)
3尺5寸・・・(約1.06m) 200本
馬一頭につき花串を400本(古くは365本)飾ります。
花串の花の色は農作物を表しています。
金色→稲穂 銀色→麦 赤色→人参 白色→大根 黄色→大豆 紫色→小豆 青色→菜 緑色→菜
花馬行列経路図
各組を出発した花馬は坂下駅に集合し、花馬行列をつくり坂下神社に奉納します。
※各組から坂下駅前への経路は馬元自治会により多少異なります。
下組馬元自治会・・・◎上外・中外・下外 ◎西芳寺・握 ◎高部
合郷組馬元自治会・・◎矢斑 ◎赤田・樺の木 ◎大門 ◎時鐘
町組馬元自治会・・・◎相沢 ◎新田 ◎松源地 ◎中之垣外
坂下花馬保存会について
中津川市坂下地区の伝統ある「花馬行事」を永久に保存、継承していくことを目的に昭和20年代(会則の制定は昭和49年10月1日)に設立され約70年活動しています。
保存会員は、旧坂下町(坂下、上野地区)の市民で現在1,509戸が加入、毎月保存会費を拠出し活動を行い、また地区内30ある全自治会から保存会役員を選出しており地域を挙げての取り組みを行っています。
主に、次の事業を行っています
1)花馬(木曽馬)の飼育及び維持管理
2)花馬及び稚児、囃子方の装備・技術の保存
3)花馬の保存・継承・PR活動
4)その他目的を達成するために必要な事業
機 関
・評議委員会(総会に代わる機関) 委員数30名
・運営委員会 委員数40名
・馬専門委員会
・装具専門委員会
・お囃子指導専門委員会
・下組花馬委員会
・合郷組花馬委員会
・町組花馬委員会
・獅子舞い専門委員
・手踊り専門委員
花馬祭りの開催は、保存会・観光協会が中心となり実行委員会を組織し行います。